隣の異文化

キム・キョンジュ氏の韓国と日本についての著作を読む機会を得た。 韓国という国を説明しているし、日本についても公平なとらえ方をしている。 氏は日本でも活躍しておられる方である。 日本人は当然のことながら日本のことはなんとなくわかっている。 韓国のこととなるとほとんど知らない。 韓国の歴史は、日本とは比較にならないほどの変遷を経ている。 大陸の端にある、半島が大部分を占める地域である。 遠く日本とも地続きのときがあった。 大陸側の中国は、言わずと知れた古代文明の発祥地である。 朝鮮はその影響を少なからず受けた。 日本は、ほとんどの影響を大陸から受けている。 にもかかわらず、韓国語はかなり取っつきにくい。 ハングル文字しかり。 そして精神構造であるが、これもどうやらかけ離れたものであるようだ。 驚くことに、にっぽんと韓国は似ていないということなのだ。 似ているところは見た目ぐらいなのだ。 ある意味、意固地なところも似ているかもしれないが。 つまり、似て非なる国なのである。 これは驚きであり幸いとも言える。 好奇心の対象がすぐ隣にあるのである。 この好奇心は両国にとって有益なものになると思われる。

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