経済と感染対策

人々が旅行する。 人々が外食する。 旅行だと旅館やホテルに泊まる。 旅行客はいろいろな消費をする。 カネの移動がすなわち経済である。 外食をする。 支払いをする。 料理が出される。 料理をつくる人。 材料を納入する業者。 それぞれに商売がある。 これが経済活動だろう。 外食をしない。 食堂には収入がない。 仕入れもしない。 使用人に給料が払えない。 経済活動の停止だろう。 経済活動の基本は生活だろう。 一人でなにもかもできるわけでない。 だから分業となる。 それを繋ぐのがカネだ。 自動車会社が多くの従業員を雇う。 賃金を支払う。 自動車を買う人がいる。 それが企業の収入である。 それが賃金とか材料費、設備費となる。 余力があれば、企業の蓄財ともなる。 借入をすれば、返済もある。 これも経済活動である。 経済にはどこかで歯車が狂うことがある。 それは連鎖する。 そこが傷口となる。 傷口が大きいとダメージも大きい。 コロナ感染は、経済活動に横槍を入れられたようなもの。 歯車のどこかが傷ついた。 コロナを退治する。 経済を壊さないように退治する。 退治の方法はワクチンか。 このままでは傷口が大きくなる。 人命という観点から放置するわけにはいかない。 対策をとると別の傷を覚悟しなければならない。 経済で死者が出る。 コロナでも死者が出る。 経済をスローダウンして人命を救う。 これが基本である。 この考え方に基づけば、傷口の手当をしながら感染対策を進めることになる。 手当は協力金、支援金、補償金、融資などがある。 傷口に連なる業種についての支援も必要である。 特別税の選択もあり得る。 みんなで負担する。 これがスローダウンの整合性であろう。 コロナは天災である。 経済システムとは、あらゆる障害を受けながらのシステムである。 戦争が起きればそれも傷口である。 経済より人命第一である。 この観点からの人間社会であるべきである。 経済優先はナンセンスである。 経済成長には、時に止まり後退することもある。 無理なく自然な流れが重要である。 人類はそうやって生きてきたのではないか。

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