加憲と自衛隊法

憲法9条に自衛隊を明記するという。
一見おとなしい改正のようである。
以前、公明党も加憲については前向きであったと記憶している。
国会で多数を有している与党の行動には目が離せない。
加憲で危惧するところは自衛隊法の改正である。
自衛隊の性格が加憲で変わってしまうことである。
自衛隊員が兵隊となってしまう。
国防軍ということばも知らず知らずのうちに慣らされてしまうのではないか。
国の在り方は軍備の姿に表象される。
普通の国という主張があるが、
日本の国際社会での在り方は平和友好が国是であるべきと思う。
単なる加憲が重大な変更をもたらす端緒となることを危惧する。
先の大戦の反省は、永遠に忘れてはならない記憶である。
戦争はいつも防衛の名のもとに行われる。
覚悟を持った平和主義は生易しいものではないだろう。
それは軍備に匹敵する。
無形の防衛も怠惰から生ずるものではない。
大国主義を払しょくしてアジアの一員としての国造りに舵をとるべきである。
自民党内に起こる加憲の論議には目が離せない。